簿記3級を就職で有利にするには?資格を生かせる仕事も解説

簿記3級

転職活動において資格を持っていることは履歴書上でアピールポイントとなります。

しかし簿記3級(日商簿記3級)を取得していることは本当に就職活動に有利なのか気になっている方も多いと思います。

 

この記事ではスクール講師歴18年の筆者が、

簿記3級を就職で有利にするには?資格を最大限生かせる職種も解説

についてまとめました。

簿記に興味も持ち始めた方、これから勉強しようか迷っている方は是非ご覧ください。

 

簿記の知識を問う資格試験はいくつかありますが、今回は日本商工会議所が主催している『日商簿記検定』の3級を前提にお話しさせていただきます。
いくつかある簿記の資格の中で、一番知名度が高く、難易度も高い試験が『日商簿記検定』あり、履歴書に記入した場合、希望する会社の人事の方に簿記の理解レベルが伝わりやすいと考えられます。

 

簿記3級 就職 有利?

簿記3級は小規模の株式会社の就職には有利です。

簿記3級は小規模の株式会社の会計処理を前提とした簿記の基礎を学べる内容となっています.

その学習範囲は会社において行われる日々の取引を帳簿(会社の家計簿)に記録する方法から、一年分の取引を整理して報告書を作成(決算処理)するところまで、意外と広くて深いものとなっています。

簿記3級を取得することで、小規模の株式会社の会計処理業務を行う上で必要なスキルを身に着けることができます。

 

また、簿記の基礎といえる『日商簿記検定』3級ですが、試験は1時間という制限時間の中で色々な角度から簿記の知識が問われ、理解力と解答スピードが求められるものとなっています.

簿記3級の取得すれば、

  • 「目的に向かって継続して努力できる力」
  • 「企業の経理事務に興味があること」

などをアピールすることができます。

 

簿記3級 就職 有利にするには

簿記3級の資格を取得したら、パート・正社員を問わずまずは、実務経験を積むことがその後の就職で有利になります

簿記3級の学習や資格の取得は、これから生きていく中で身につけておくべきお金に対する知識を得ることが出来ます。

あくまでも小規模な株式会社を前提とする学習にとどまっており、就職を希望する会社の規模によっては充分ではないと判断される可能性があります。

 

また、企業からの募集案件には、「簿記3級程度お持ちの方」との記載も多く見受けられますが、併せて「経理・事務の経験がある方優遇」と書かれている事も多く、簿記3級の取得のみで就職に有利に働くかは難しい所を感じます。

もちろん、「未経験者歓迎」との募集も見受けられますので、簿記3級を取得したらあまり時間を置かずに(学習内容を忘れてしまわない内に)受け入れてくれそうな就職先を探すのが得策でしょう。

少しでも早く実務経験を積む事は、その後の転職の際にもまた有利に働くに違いありません。

 

簿記3級 就職 生かせる仕事

企業の経理事務

簿記3級の資格は企業の経理事務の仕事に役立てることが出来ます。

日々の取引について作成された伝票から会社の会計ソフトへの入力を行い、必要に応じてデータ集計・一覧表の作成および、従業員の給与計算などの業務も任されることになるでしょう。

 

会計事務所・税理士事務所

また、会計事務所・税理士事務所でのデータ入力業務やアシスタントもよく募集されており、学習した知識をすぐに生かせる場所といえます。

なお、このような事務所では従業員の資格取得を応援する体制が整っている場合が多く、職場で常に会計のエキスパートを目にするため、将来の成りたい自分をイメージして頑張っていける環境といえるでしょう。

 

簿記3級取得後はぜひ簿記2級にもチャレンジしましょう!

簿記3級の学習で少しでも楽しさを感じた方には是非2級の学習をお勧めします。

2級では3級の3倍以上の学習内容がありその取得は容易ではありませんが、中小規模の株式会社を前提とした様々な事業内容や取引について学習することが出来るため、より多くの会社で役立つスキルが身につきます。

また、就職先に「困難なことに立ち向かう力」や「経理事務を安心して任せることが出来る人物」であることを印象付けることが出来るでしょう。

よって、簿記3級の取得を武器に就職活動をする場合は、今後2級を学習する予定であることや、現在学習中であることを面接等でアピールする事も忘れないで下さい。

 

まとめ

簿記3級は事務の仕事に役立つだけでなく、人生を通してお金との向き合い方を考えさせてくれる学習内容となっています。

勉強を始めるのを迷っていてはもったいない!

是非、一歩踏み出して簿記の世界に踏み込んでみて下さい。

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