簿記3級仕訳が覚えられない理由と覚えるコツ!間違いやすいポイントは?

簿記3級

簿記3級の学習を進めていく中で避けて通れないのが「仕訳」。

仕訳がなかなか覚えられず苦戦している方もおおいと思います。

 

この記事ではスクール講師歴18年の筆者が、

簿記3級仕訳が覚えられない理由と覚えるコツ!間違いやすいポイントは?

についてまとめました!

簿記3級 仕訳 覚えられない 理由

簿記3級の学習を始めたものの、仕訳が覚えられない、又は仕訳を間違ってばかりで困っている方はいませんか?主な理由は2つ考えられます。

・『簿記の5要素』を理解していない、意識できていないこと。

・『取引の内容』を読み取れていないこと。

もちろん、取引内容が複雑で難解な仕訳ならば何度も書いて覚えたり、問題を繰り返し解きながら頭に入れていくしかないものもあります。

ですが、簿記3級で学習する仕訳にはそれほど難解なものはありませんので、抑えるべきポイントを知ることで誰でも正しい仕訳が書けるようになります!

 

 

簿記3級 仕訳 覚えるコツ

まず、『簿記の5要素』が報告書に載る場所をしっかりと覚えましょう。

【貸借対照表】・・・左に「資産」、右に「負債・純資産(資本)」

【損益計算書】・・・左に「費用」、右に「収益」

が記載されます。

『簿記の5要素』は、報告書と同じ方向に書いたときに「増加」の意味を持ち、逆の方向に書いたときに「減少」の意味を持ちます。

例えば、「現金」は「資産」の科目なので、増加した場合は報告書と同じ方向、つまり左に書き、減少した場合は逆方向である右に記入します。

新しい勘定科目を学習する際は、必ず科目名だけでなく『簿記の5要素』も一緒に覚えていくようにしてください。

科目名は合っているのに、いつも左右が逆になって間違う方も、その科目の5要素を意識できていない場合がほとんどです。

 

次に、問題文から読み取った『取引の内容』をしっかりイメージしましょう。

簿記3級の試験問題はワンパターンではなく、様々な表現に工夫されて出題されます。

テキストや問題集の設例と全く同じ表現では出題されませんので、問題文から『取引の内容』をイメージし、理解できている方が正しく仕訳を行えます。

 

練習方法としては、問題文を一通り読んだ後に、自分の言葉で何が起きているかを要約して口に出してみましょう。

例えば、「銀行から10,000円を借り入れ、現金で受け取った。」という問題文の場合は、

「お金を借りて受け取ったので手元の現金は増えて、同時に借金も増えてしまった」と自分なり言葉で言い換えてみるのです。

そうすると、「現金」(資産)は増えたから左、「借入金」(負債)も増えたから右だ、いう風に仕訳が組み立てられます。

 

どんな取引も、ただ文章を暗記するのではなく、何が起きているのかをイメージして理解することを大切にしていきましょう。

 

 

簿記3級 仕訳 間違いやすいポイント

仕訳の間違い方は人により様々ですが、貸借逆のミスと、金額のミスが多いように思います。

どちらの間違い方にも言える事として、「仕訳は貸借の合計金額が一致する」仕組みとなっていますので、仕訳を書き終わった際に必ず貸借の合計を確かめる習慣を身につけましょう。

 

貸借の合計金額が一致していない場合は、単純な桁数のミスであるか、貸借を逆に書いてしまっているミスであることが多いです。

間違いは誰にでもあるもので、完全に無くすことは難しいのですが、出来るだけ試験中に自分の間違いに気付けることが大事です。

 

仕訳を1つ書く都度、次に進む前に自分が書いた仕訳をじっと見てみる事を心掛けましょう。

慣れてくればその確認は数秒で済みます。

その数秒の確認でちょっとしたケアレスミスに気づき、仕訳の正答率は上がっていくことでしょう。

タイトルとURLをコピーしました